『木喰上人』柳宗悦

講談社(2018)

大正13(1924)年。
柳宗悦は、浅川巧とともに山梨にお住まいの小宮山清三さん宅を訪れ、そこで偶然「木喰仏」と出会います。
その素朴でおおらかな仏の姿に心を奪われた柳は、その勢いのまま木喰上人の研究を始めました。

そして、その成果をまとめたのがこの一冊
『木喰上人之研究』(大正14年4月15日刊)です。

千体仏を刻み終え、二千体を目指す途中、93歳でこの世を去った木喰上人。

もしあのとき、柳宗悦が木喰仏に気づかなかったら――


「民藝」という言葉さえ、生まれていなかったのかもしれません。

まさか、自分がここまで夢中になるとは思いませんでした。