『わたしのなつかしい一冊 』『あなたのなつかしい一冊 』 池澤夏樹

毎日新聞出版 (2021/2022)

誰しも「自分だけの一冊」があるのではないでしょうか。本書は人気作家ら50人が、何度も読み返す「人生の一冊」をまとめたものです。著者は「本当によい読書の記憶は『昔』の中にある。若い時に読んだものほど心の深層に定位していて、折に触れて浮上してくる」と語っています。

それぞれの作家がその一冊に込める想いや、その一冊から受けたインスピレーションなどを読むと「本の力」を感じずにはいられません。