『荒野へ』ジョン・クラカワー

集英社 (2007)

アラスカの荒野にひとり足を踏み入れたアメリカ人の青年が4カ月後、うち捨てられたバスの中で死体となって発見され、登山家でもある著者がその青年の心の軌跡を辿るノンフィクション。恵まれた境遇で育った彼が、なぜ家を捨て、荒野の世界に魅入られたのだろうか……。自立とは、独立とは、孤立とは…… 人間の複雑な心理を何度も感じさせられる。