『本と店主: 選書を通してわかる、店主の原点。店づくりの話』森岡督行

誠文堂新光社 (2015)

本書の著者は、東京・銀座に一冊の本を売る「森岡書店」の店主。世界でも唯一無二の書店を展開しており、たった一冊の本から派生する展覧会やイベントを開催しながら関係者や読者と交流を深めているそうだ。

本書は、人気のカフェや雑貨、アパレルショップ等の店主13名に「どんな本を読んできましたか」と尋ね、彼らの店作りについてを聞き出す対談インタビュー集である。本書をつくるにあたって、これから独立して店舗を構えたいという方たちのガイド本のような役割を持たせたい――と。読書体験が人をつくり、人が店舗をつくるのなら、やはり読書体験が店舗にも表れるからとの考えであったということである。

なるほど、確かにそれぞれが選書された本の数々は、店主や店舗の個性を映し出しているように感じる。私たちスタッフもそれぞれが「わたしの3冊」をホームページにアップしているが「issatu」の個性になっているかは……(笑)