『すてきなあなたに01―ポットに一つあなたに一つ』大橋鎭子 花森安治

暮しの手帖社(2015)

女性をしあわせにする雑誌をつくりたい一心で1948年に花森安治らと『暮しの手帖』を創刊した著者。紅茶の淹れ方を綴った「ポットに一つ あなたに一つ」や、敬遠していた色が少しずつ着なれて、自分の色になっていく「むらさきのいろ」など、ささやかなエピソードが並ぶ。また、近年は耳にすることも少なくなった言葉遣いにエレガントさや丁寧さを感じ、それこそが自分ブランドに繋がるのではないかと、はっとさせられました。決して背伸びはせず、等身大の暮らしのなかで、ちょっとしたアイデアをこの一冊から取り入れる――それだけでも何かが変わりそうな気がします。