『おまえじゃなきゃだめなんだ』角田光代

文藝春秋 (2015)

結婚をテーマにした人間模様を綴った恋愛短篇集。ジュエリーショップで婚約指輪を見つめるカップルたち。親に結婚を反対されて現実を見始めた若い二人と、離婚を決めた大人の二人。それぞれの思いが形になる光景が胸に響く「消えない光」他23編。永遠の輝きといわれるプラチナと、決して永遠ではない人の気持ちが交差されている。おまえじゃなきゃだめなんだ――そう信じられるかどうかは自分次第なんだろうなと…。10年後、再読してみたくなる一冊でした。